みなさんごきげんよう
昨日の編集テープの中でウルリッヒ・ロートについて触れましたが、
あのプレイはスピリチュアルな領域では大いにジミ・ヘンドリックスに影響されているとしても、
既にフレーズや音は別物ではないかと・・・
ジミが亡くなって7年、当たり前ですが技術的進化は明らかかだな、と思いました![]()

という訳でジミヘン・フォロワー三人衆の一人、フランク・マリノのMDを聴いてみたと♪
トレモロ・アーム付きのギブソンSG・スタンダードがトレードマーク、
というかほぼSG一筋![]()

同様にジミヘン・フォロワーとして名高いロビン・トロワーもアームレスのストラトを使用、
各々拘りがあるようです![]()

思い起こせば和製ランディ・ローズと謳われたブリザードのランちゃんもSG使用。
オフホワイトのレスポールやましてや水玉Vは使わない。
フェルナンデスのジャクソンVは使っていましたが^^;
・・・
このマリノさんには面白い逸話があって
「もともとギターなどまったく弾けなかったフランク・マリノは、
”70年にジミ・ヘンドリックスが亡くなった後、急に体が軽くなり、
ギターを持ってみると、勝手に指が動き出して
稲妻のようなフレーズを次々と弾きだした。
これはまさにジミの魂が彼にのり移ったとしか言いようがない。」
と言う尤もらしい触れ込みで日本デビューしたそうです。
実際はクスリで入退院を繰り返す中、母親の持って来たギターを猛練習して
上手く弾けるようになったと。
ボクも入院中ベース持って行こうかな、と思いましたが6人相部屋なんで止めました(笑)
・・・
MD化してあるLPはこの二枚
1978年発表・名作ライヴ盤として誉れ高い「ライヴ」
全米129位・・・それまでのマリノとバンドの集大成にも関らず売れていません。
1979年発表・「幻影伝説」
A面がスタジオ録音でジミの”見張り塔からずっと”を収録(原曲はディラン)
B面がライヴという構成。マウンテンの「悪の華」を思い出しますね♪
1978年、来日時のフジテレビの映像から”World Anthem”![]()

壮大な曲調にあまりにも激しいアーミング!
トレモロアームは80年代に入って
フロイドローズやケーラーといったチューニング・ロック・システムが開発されるまで
音を高く持ち上げるアーム・アップは御法度だったと思いますが、
完全に無視して弾き倒しています![]()

ジミも演奏している”Johnny B.Goode”![]()

終始弾きまくりですね。この感じのあまりロングトーンを入れない速弾きは
古くはテン・イヤーズ・アフターのアルヴィン・リー、
80年代のヴィニー・ヴィンセント(元キッスの半漁人w.)を思わせます。
前出の”見張り塔からずっと”♪
MCで「これはディランの曲だ、いくぜ!」と紹介しています。
ディランはジミのヴァージョンを聴いて大絶賛したそうですが
マリノは意識してアレンジを変えていますね。
相変わらずの速弾きというか、音質も硬い・・・
ジミの「エレクトリック・レディランド」に収められたスタジオ録音♪
こちらはファンキーな仕上がりで空ピックを生かし唄を生かしているかな、と。
マリノの秘密兵器=多数のエフェクター群
2005年仕様ですが”ジョニー・B・グッド”の最後で見られるように
70年代当時からエフェクターを駆使して
トリオとは思えない重厚な音を作りだしていたようです。
未だにフットスイッチ仕様なのは拘りでしょうか?
・・・
ジミに魅了され己の道を突き進むマリノは未だ現役の62歳。
これからもハードにロックし続けることでしょう![]()
