

シン・リジィ有終の美を飾った二枚組アルバム、「ラスト・ライヴ=”ライフ”」
ライフ、なんてタイトルにフィル独特の臭みが滲み出ています(笑)
1983年3月に行われたロンドン・ハマースミス4日間のさよなら公演を収録、
10月に発売されました。5月には来日しているそうです。
大団円を迎えて歴代ギタリストが勢揃いした様は圧巻!
では収録曲を列記してみます。( )内はオリジナルver.収録アルバム名。
Side-A
1.Thunder And Lightning (Same)
パワーコード一閃の後から続くリフとフィルの粗いヴォーカル、
1stソロを取るゴーハムもサイクスに引張られてか勢いがあります、
2ndソロのサイクスの速弾きは言うまでもありません^^
2.Waiting For An Alibi (Black Rose)
オリジナルはゲイリー・ムーア在籍時なんで、
サイクスがゲイリーのパートを弾いていいますが勢い余っていますね。
ツインリードのハモリに無理があるかな。。
3.Jailbreak (Same)
名盤=”Live And Dangerous”のオープニングも飾りました。
4.Baby,Please Dont’Go (Thunder And Lightning)
これはサイクスの独壇場ですね^^;
5.Holy War (Thunder And Lightning)
44Magnumに同様の曲がありますが、時代性で、ということで
"It’s Too Bad"
Side-B
1.Renegade (Same)
この曲は作曲者のスノウィー・ホワイトが参加しています
従来のリジーらしい落ち着いたツインリードですね♪
2.Hollywood (Renegade)
これもスノウィーでしょう。
3.Got To Give It Up (Black Rose)
Alcohol Is Dangerous・・・フィルがMCで言っていますがその通り。
サイクスが戻って来たようですね~
4.Angel Of Death (Renegade)
Key.のダーレン・ワートン、の見せ場ですね。
「反逆者」からこの面に3曲入れているのは不評とされたフィルの意地でしょう。
5.Are You Ready (Live And Dangerous)
この曲はスタジオテイクがありませんが、ゲイリーに負けじとサイクスが奮闘しています。
Side-C
1.The Boys Are Back In Town (Jailbreak)
云わずと知れた大ヒットナンバー、ボンジョヴィもカヴァーしています(笑)
2.Cold Sweat (Thunder And Lightning)
サイクス弾きまくりでこのライトハンドは練習しましたよ♪
3.Don’t Believe A Word (Johnny The Fox)
ゲイリー在籍時のver.を踏襲していますね^^
彼のソロ=”Back On The Streets”に収録されているアレンジと同様です。
4.Killer On The Loose (China Town)
このコール&レスポンスの熱さは素晴らしいでしょう。感極まります!
5.The Sun Goes Down (Thunder And Lightning)
最初にスタジオver.を聴いた時はなんてつまらない曲だと思いましたが
今更ながらフィルの歌詞の説得力が判りました。
”Sun”をリジーに準えたのかな、と解釈しています。
Side-D
1.Emerald (Jailbreak)
ブライアン・ロバートソン登場!
ケルティックな旋律が涙を誘います。
2.Black Rose (Same)
旋律とフィルの歌詞、そしてゲイリーの魅せ場でしょう!
この美旋律に憧れたファンは多い筈。
3.Still In Love With You (Night Life)
’74年作の名バラードですが、この曲のソロをサイクスに任せた信頼関係は
フィルの人柄を顕していると思います。
4.The Rocker (西洋無頼)
無敵の無頼漢=フィルのメンバー紹介が泣ける!
初代ギタリストのエリック・ベルの乾いたイントロから大団円を迎えます。
・・・
フィルの衰えたヴォーカルを指摘して”Live And Dangerous”に劣る、
という向きも多いことでしょう。
しかしこの素晴らしい最期、フィルの愛したシン・リジーの栄光の軌跡を辿るには充分な
名盤だと思います![]()


